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【第111回】【2025年版】留学費用に使える教育ローンおすすめ比較!奨学金との違いや注意点も解説

2025年08月04日
【2025年版】留学費用に使える教育ローンおすすめ比較!奨学金との違いや注意点も解説
海外留学を考えるうえで、多くの方が最初に直面するのが費用の壁です。留学には学費に加え、現地での生活費や渡航費などもかかるため、まとまった資金が必要になります。もし自己資金で準備できない場合は奨学金を利用する方法もありますが、それでも不足することが予想されます。
そのようなときに頼りになるのが、留学費用にも利用できる「教育ローン」の存在です。
この記事では、教育ローンの基本的な仕組みから、国の教育ローンと民間の教育ローンの違いや奨学金との違いを解説します。また、それぞれのメリットやデメリットをお伝えするとともに、おすすめの金融機関も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

この記事は約12分30秒で読むことができます。

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    1 留学に使える「教育ローン」と奨学金の違いをわかりやすく解説

    机の上に積み重なった本と卒業帽、金色のコイン、ドルマーク、パーセント記号、紙飛行機などが置かれている

    高額になりがちな留学費用をどのように準備するかは、多くの方が悩むポイントです。
    ここでは、留学に利用できる教育ローンの基本と、国の教育ローンおよび民間の教育ローンの種類のほか、奨学金との違いについて解説します。

    1-1 留学に使える「教育ローン」とは?対象となる費用と利用目的

    留学に利用できる教育ローンとは、留学費用をまかなうための借入制度です。公的機関である「日本政策金融公庫」のほか、民間の銀行や信用金庫、労働金庫などでも提供されています。

    資金用途は、学費はもちろん、現地への渡航費や滞在費、教材費、生活費など幅広く設定されています。

    留学専門のローンがあるわけではなく、あくまでも教育ローンの1つとしての位置付けです。在学中は利息のみを支払えばいい「据置型」のプランを選べる場合もあります。

    ただし、金融機関によっては留学費用が教育ローンの対象外となる場合や、対象となる費用・期間に制限が設けられているケースがあるため、事前の確認が必要です。

    1-2 国の教育ローンと民間の教育ローンの違いとは?契約・融資条件の比較ポイント

    留学に利用できる教育ローンには、「国の教育ローン」と「民間の教育ローン」の2種類があります。

    国(日本政策金融公庫)が提供する「国の教育ローン」は、福祉的な側面を持つため、所得制限がある代わりに、低金利かつ長期間にわたって利用できる点が特徴です。審査には一定の時間がかかるものの、資金用途が幅広く、ひとり親世帯や低所得世帯に対する金利優遇も設けられています。

    一方、民間の教育ローンは銀行や信販会社などが提供しており、国の教育ローンよりも審査が早く対応が柔軟です審査結果や取引条件を満たせば、国の教育ローンよりも低金利で利用できる場合もあります。

    金融機関ごとに利用条件や返済期間、金利設定が異なるため、自分の状況に合った教育ローンを選ぶことが大切です。

    1-2-1 国の教育ローンの特徴

    国の教育ローンとは、日本政策金融公庫が提供している「教育一般貸付」のことです。

    借入可能額は1人あたり350万円で、海外留学の場合は最大450万円まで借り入れができます。2025年6月時点の金利は、2.850%(固定)となっており、ひとり親世帯や低所得世帯を対象に0.4%の金利優遇が設けられています。

    返済期間が最長20年と長く、また、在学中は利息のみを返済する「据置返済」が可能です。資金の使い道も広く、学費や入学金はもちろん、渡航費や教材費、住居費、保険費用など幅広く対応しています。

    ただし、利用するには、所得制限の条件を満たさなければなりません。また、保証は「連帯保証人を立てる」か、「教育資金融資保証基金を利用する」のいずれかを選べますが、後者の基金を選択した場合、保証料を払う必要があります。

    国の教育ローンは低金利で安心感があり、さまざまな用途に利用できるメリットがあるものの、所得制限があることや、審査に時間がかかる点がデメリットです。

    申込み手続きはインターネットで行えますが、申込みから融資までに2ヶ月~3ヶ月程度の期間がかかるため、必要な時期に間に合うよう、早めの準備を心がけましょう。

    1-2-2 銀行の教育ローンの特徴

    銀行では、目的別ローンの1つとして「教育ローン」を提供しています。ただし、審査では返済能力や信用情報を重視するため、申込む際には一定以上の収入があることなど、要件を満たす必要があります。

    銀行の教育ローンを利用するメリットは、借入可能額が国の教育ローンよりも高く設定されていることです。また、申込みから融資までの時間が短く、カードローンやフリーローンよりも低金利で利用できる点もメリットといえるでしょう。

    ただし、国の教育ローンに比べる審査の難易度高いほか、資金用途の範囲が銀行によって異なる点には注意しておきましょう。

    1-2-3 信販会社の教育ローンの特徴

    オリコやジャックスなどの信販会社も教育ローンを提供しています。多くは、留学エージェントや専門学校と提携して提供される「提携ローン」の形式が主流です。

    これらのローンは、提携先の学校やエージェントを通じて案内され、そこから申込みを行う形になります。信販会社は、融資審査や返済管理などの業務を担います。

    信販会社の教育ローンは、資金用途が幅広く設定されており、銀行に比べて審査基準が緩やかな傾向があるため、申込しやすいのがメリットです。

    しかし、金利はやや高めに設定されているほか、借入上限が少なめであることや、提携先に限定される点はデメリットといえるでしょう。

    1-2-4 3つの教育ローンタイプの比較一覧

    ここまで紹介した3つの教育ローンについて、それぞれの特徴を一覧表にまとめました。ローン選びの参考にしてください。

      公的ローン
    (国の教育ローン)
    銀行・信用金庫のロ-ン 信販会社のローン
    金利
    (2.45%~2.85%)

    (約2.5%~3.5%)

    (約4.5%~8.0%)
    融資限度額
    (350万円~450万円)

    (500万円~1,000万円)

    (10万円~500万円)
    審査の通りやすさ
    (提出書類が多く、所得制限あり)

    (安定した収入が必必要)

    (提携校からの申込みは通りやすい)
    融資スピード
    (2ヶ月~3ヶ月程度)

    (1週間~2週間程度)

    (最短3日~5日程度)
    用途の自由度
    (留学費含む幅広い用途)

    (広範囲に対応)

    (提携内容による)
    返済期間
    (最長20年)

    (15年程度が主流)

    (10年以内が中心)

    1-3 教育ローンと奨学金との違い

    教育資金を準備する方法には、教育ローンのほかに「奨学金」という選択肢もあります。奨学金の代表的な制度としては、日本学生支援機構(JASSO)が提供するものがあり、加えて大学ごとに独自の奨学金制度を設けている場合もあります。

    ここでは、日本学生支援機構が提供する奨学金制度を中心に解説します。

    給付型奨学金

    給付型奨学金は返済が不要です。ただし、所得制限や学力基準が厳しく、要件を満たした学生しか利用できません。

    貸与型奨学金

    貸与型には以下の2種類があります。

    • 第一種奨学金(無利子):所得や学力の基準が比較的厳しい
    • 第二種奨学金(有利子):金利が上限3%(在学中は無利子)、収入基準や学力基準は第一種より緩やかに設定されている

    ※第一種と第二種は併用可能です。

    以下に奨学金と教育ローンの違いを表にまとめましたので、参考にしてください。

      奨学金(JASSO) 教育ローン
    返済義務 学生本人 保護者など
    金利 在学中0%、卒業後上限3% 約3%~8%
    借入可能額 少ない 多い
    審査基準 世帯収入・学力基準 契約者の収入・信用情報
    返済期間 最長20年 選ぶローンによって異なる

    教育ローンと異なり、奨学金は学生本人が借り入れ、卒業後に返済していきます。そのため、卒業後の収入見込みを踏まえ、無理のない金額を計画的に借りることが大切です。

    2 留学に使える教育ローンを利用するメリット

    留学の計画を立てる人のデスク。ノートにメモを取る手元、地球儀、パスポート、1ドル札、ノートパソコン、飛行機の模型が机上に置かれている

    留学には、学費・渡航費・生活費など多くの資金が必要となります。ここでは、留学のために教育ローンを活用するメリットについて解説します。

    2-1 すぐに留学費用を用意できる

    教育ローンを利用することで、留学に必要な資金を早急に準備できます。学費や渡航費、生活費などを一括で準備できる点は、大きなメリットです。

    もちろん奨学金の利用も有効な手段ですが、奨学金だけでは費用が足りないことも考えられます。その不足分を教育ローンで補うことで、安心して留学準備を進めることができるでしょう。

    留学はタイミングが重要です。教育ローンを利用すれば、「お金がないから…」とチャンスを逃すことなく、今しかできない経験を積むことができます。

    2-2 奨学金と併用しやすい

    教育ローンは、奨学金と併用することが可能です。奨学金の支給は、一般的に入学後に始まるため、入学金や渡航費など、入学前に必要となる費用は自分で準備しなければなりません。

    こうしたタイミングのズレを補う手段として、教育ローンの利用が効果的です。奨学金だけでは足りない分を教育ローンで補うことで、自己資金が少なくてもスムーズに留学準備が進められます。

    また、大学や団体によっては、返済の必要がない給付型奨学金を用意している場合もあります。教育ローンと給付型奨学金を併用すれば、将来の返済負担を軽減でき、より安心して学業に取り組むことができます。

    返済の負担が抑えられることで、万が一予定外の出費が発生しても対応しやすくなり、資金計画の柔軟性も高まるでしょう。

    2-3 在学中は返済を据え置けるプランもある

    国の教育ローンはもちろん、民間の教育ローンでも在学期間中は利息のみの返済でよいとするプランが設けられていることがあります。

    在学中は、仕送りなどを行う必要があり、さらに教育ローンの返済が重なると家計に負担がかかる恐れがあります。しかし、在学中の返済を利息のみにすることで、家計の負担が抑えられます。

    卒業後は元本と利息を合わせて返済しなければなりませんが、在学中の返済負担を少なくすることで、経済的な負担を軽減できるでしょう。

    ただし、卒業後からは元本も合わせた返済が始まるため、その額が家計の負担にならないよう、希望借入額と返済額をシミュレーションし、無理のない借り入れを心がけましょう。

    2-4 資金使途の自由度が高く、幅広い費用に対応できる

    一般的に、教育ローンは、奨学金と比べて資金使途の自由度が高い点も大きな特徴です。学費や渡航費だけでなく、現地での生活費や教材費、保険料なども対象となるケースが多く、留学に必要な出費をまとめてカバーできます。

    民間の教育ローンには、必要な金額を一括で借りて返済する「証書貸付型」、カードローンのように借入限度額の範囲内で繰り返し借りられる「当座貸越型」の2種類があります。

    あらかじめ必要額が明確であれば「証書貸付型」、必要なタイミングや金額が不確定な場合は「当座貸越型」を選ぶとよいでしょう。留学プランに合ったタイプを選ぶことで、より柔軟な資金計画が可能になります。

    3 留学に使える教育ローンを利用するデメリット

    黒い背景のデスクに置かれた『Demerit』と書かれた白い用紙、電卓、黒いボールペン

    教育ローンは留学費用を早期に準備できる便利な手段ですが、その一方で注意すべきデメリットもあります。ここでは留学目的で教育ローンを使うデメリットを紹介します。

    3-1 利息が発生し、返済総額が増える

    教育ローンも金融機関からの融資であるため、返済時には借入金額である元本加えて利息の支払いが必要になります。したがって、最終的な返済総額は、実際に借りた金額よりも多くなる点には注意が必要です。

    特に、返済期間が長くなるほど、利息の総額も増えるため、結果として家計への負担が大きくなる可能性があります。さらに、変動金利型の教育ローンを選択した場合は、今後の金利動向によって返済額が増加するリスクも想定されます。

    3-2 返済が長期化し、家計に影響する可能性がある

    在学中は返済を据え置けるプランを選択できる場合もありますが、その場合でも卒業後には元本と利息を合わせた返済が始まります。借入金額や適用される金利によっては、毎月の返済が家計に負担を与えることも考えられます。

    特に、住宅ローンや自動車ローンなど他の借り入れがある方にとっては、一気に返済額が大きくなり、場合によっては返済できない状態になるかもしれません。

    こうした事態を避けるためにも、ライフイベントや収入の見通しを踏まえたうえで、現実的な返済計画を立てることが大切です。可能なときには繰り上げ返済を行うなど、返済期間を短くすることも考えましょう。

    3-3 審査に通らない可能性がある

    教育ローンを申込む際には、他のローンと同様に申込者(多くは親)の年収や信用情報を基に審査が行われます。

    申込者には安定した収入があることが求められるため、フリーランスや契約社員などの場合、審査に通らない可能性があります。

    信用情報も審査に大きな影響を与えます。クレジットカードや携帯の分割払いなどで支払延滞があると審査に通らない可能性が高いと思っておきましょう。

    万が一、教育ローンの審査に通らなかった場合に備えて、あらかじめ奨学金の申請や自己資金の準備も検討しておくと安心です。

    4 留学に使える教育ローンはどんな方に向いている?

    木目の机の上に置かれた電卓とミニチュアの学校机。机の上には小さな教科書が積まれている

    留学費用に教育ローンを利用することは、誰にとっても最適な選択とは限りません。必要となる費用や時期を考慮しながら、自分に合った教育ローンを選択することが大切です。

    ここでは、ライフステージや利用する人の状況を考慮し、留学のために利用する教育ローンはどのような方に向いているのかについて解説します。

    4-1 まとまった自己資金をすぐに用意できない方

    留学費用を一括で支払う必要があるにもかかわらず、貯金や家族からの援助だけでは足りない方には、教育ローンが向いています。

    また、奨学金を利用できたとしても、振り込みが始まるのは入学してからになるため、それまでのつなぎ資金として教育ローンを利用してもいいでしょう。

    留学に必要な費用を一気に支払うことで家計に負担がかかるなら、教育ローンの利用で負担を抑えられます。

    また、自己資金が不足する際に教育ローンを利用することで、資金計画の自由度が高まる点もメリットです。

    4-2 奨学金だけでは費用が足りない方

    奨学金の振り込みが始まるのは入学してからです。それまでに必要な入学金や学費の一部の支払いは自己資金で行わなければなりません。もし自己資金で準備できないなら、教育ローンを併用しましょう。

    実際には、奨学金だけではカバーできない入学準備費用や入学金、授業料の支払いに充てるため、多くの方が国の教育ローンを併用しています。条件を満たさないなど国の教育ローンを利用できない場合は、民間の教育ローンとの併用を検討しましょう。

    4-3 子どもが学校に通っている間の返済負担を抑えたい保護者の方

    子どもの在学中は仕送りなどの支出が増えるため、家計の負担をできるだけ抑えたいと考える保護者も少なくないでしょう。

    その際には、在学中は利息のみを返済する教育ローンを選ぶことで、在学中の家計への負担を減らせます。

    元本の返済は卒業後から始まりますが、学費の工面に余裕を持たせながら返済のタイミングを調整できるため、計画的に教育資金を準備したいと考えている保護者の方におすすめです。

    5 【国別の予算シミュレーション】海外留学にかかる費用の目安

    ピンク色の背景に置かれた日本のパスポートと、周囲に並ぶ、アメリカ、イギリス、韓国、カナダなど各国の国旗プレート

    留学に必要な費用は、渡航先の国や都市、滞在期間や学校の種類によって異なります。

    ここでは、海外留学先として人気のある、「アメリカ」「オーストラリア」「カナダ」「イギリス」「フィリピン」の5つの国について、1年間の留学を想定した費用の目安を紹介します。

    ただし、航空券や観光旅行費用、そのほかの個人的な支出は含まれていません。費用に含まれるのは、学費や生活費などです。

    また、費用は大学留学の目安として考えてください。語学力が進学レベルに満たない場合は語学留学も考慮する必要があります。

    5-1 アメリカ留学の費用目安

    アメリカ留学の費用は、留学先の大学が公立か私立か、また専攻する学部によって異なります。

    一般的な学費の目安は年間約150万円~300万円で、それに毎月10万円~20万円の生活費がかかります。生活費は都市部(サンフランシスコやニューヨークなど)になると高くなる点に注意しておきましょう。

    また、学校指定の医療保険への加入が義務付けられており、その保険料や教材費なども別途かかります。

    それらの費用を合わせると、1年間の留学費用の目安は約250万円~500万円です。

    アメリカ留学は学費や生活費ともに、ほかの国と比べると水準が高い傾向がみられます。

    5-2 オーストラリア留学の費用目安

    オーストラリアの大学留学費用の目安は、学費が年間約150万円~250万円で、毎月の生活費が約8万円~15万円程度かかります。

    年間総額費用で考えると、約250万円~400万円程度と考えておきましょう。

    オーストラリアへ留学する場合も、海外学生健康保険(OSHC)に加入しなければならないため、費用総額を計算する際には、年間約6万円の保険料が必要になることも忘れないようにしてください。

    オーストラリアも学費は高い傾向にあるものの、学生ビザを利用したアルバイトができる点が強みです。

    5-3 カナダ留学の費用目安

    カナダに留学する場合、留学先の大学や州によって費用が大きく異なります。

    一般的な学費は約150万円~200万円、それに毎月の生活費が約8万円~12万円程度かかるため、年間の費用総額は約200万円~350万円が目安です。

    カナダ留学も原則として民間医療保険への加入が必要です。保険料のほか、教材費なども必要ですので、予算を考える際には余裕を持たせておきましょう。

    カナダは生活費が比較的抑えやすく、治安や教育の質の高さが魅力です。

    5-4 イギリス留学の費用目安

    イギリスへの大学留学費用の目安は、学費が年間約150万円~300万円程度、そして生活費が毎月約10万円~15万円程度かかります。

    生活費が高いため、年間の費用総額は約250万円~450万円が目安と考えておけばいいでしょう。特にロンドンに留学する場合は費用が高くなります。

    イギリスに留学する際にはNHSといわれる国民健康サービスを利用できますが、利用するためには年間約3万円の保険料がかかります。

    イギリスは物価や家賃が高く、半年などの短期留学でも費用がかさみやすい点に注意が必要です。

    5-5 フィリピン留学の費用目安

    フィリピンへの留学では、大学によっては、学費と滞在費がセットになったパッケージプランを提供しているケースもあります。毎月の生活費は約5万円~8万円程度で十分とされており、年間の費用総額目安は、約80万円~150万円と5ヶ国の中で1番安くすむ点が魅力です。

    医療保険への加入は任意ですが、不安があるなら加入しておきましょう。教材費は入学時に別途支払うケースが大半です。

    生活費が安いため、長期滞在でも費用を抑えやすいのが魅力です。また、費用を抑えながらも、マンツーマンでの授業が受けられるため、留学初心者や語学留学を考えている人にもおすすめの留学先といえるでしょう。

    6 留学に使える教育ローンの選び方と注意点

    大切な情報を示すエクスクラメーションマーク付きの木のキューブと光の背景

    留学に使える教育ローンにはさまざまな種類があり、特徴も異なるため、自分に合った教育ローンを選ぶことが大切です。
    ここでは、自分に合う教育ローンを見つけるために押えておきたいチェックポイントを5つ紹介します。

    6-1 金利・借入可能額・返済期間で比較する

    金利の種類(固定金利・変動金利)や適用される金利は返済総額に大きく影響するため、必ずチェックしましょう。

    特に借入可能額は、学費以外に必要な諸費用についてもカバーできるかを基準に判断することが大切です。

    返済期間はあまり短く設定すると、毎月の返済負担が大きくなってしまいます。そのため、家計の負担にならない返済額に抑えられるよう返済期間を調整しましょう。余裕があるときに繰り上げ返済を行うことで、返済期間を短縮できます。

    金利が低く設定されており、返済期間が柔軟な教育ローンを選ぶことが無理のない返済額に押えるポイントです。

    6-2 審査基準や申込条件に注意する

    教育ローンは保護者が申込者になるケースが大半ですので、保護者の年収や信用情報が審査されます。

    銀行の教育ローンでは、「前年度の年収が200万円以上」などと年収基準を申込条件に入れているところもあり、比較的審査が厳しい傾向にあります。また、審査の際に雇用形態や勤続年数を重視するケースもあります。

    収入が安定していない方や他社からの借り入れがある方は、審査に通らない可能性がある点に注意しておきましょう。

    国の教育ローンには、世帯収入の上限が設定されています。世帯の人数に応じた金額以下になっているかを事前に確認したうえで、申込みの可否を判断しましょう。

    6-3 在学中の返済有無(据置制度)を確認する

    教育ローンの中には、据置制度を設けているものも多くみられます。据置制度とは、在学中は利息のみを返済し、卒業してから、元本と利息を合わせた返済を行う仕組みです。

    元本の返済が卒業後から始まるため、在学中の返済の負担を抑えられる点がメリットです。

    ただし、卒業後には返済額が一気に大きくなるため、無理なく支払えるよう事前に準備をしておくことも忘れないようにしてください。

    子どもの在学中は、予想外の費用が発生することも考えられます。そのため、在学中の返済負担を抑えたいと考える保護者の方は、教育ローンを選ぶ際に据置制度が用意されているかを必ずチェックしましょう。

    6-4 早めの準備と資金計画を立てる

    借り入れる金融機関にもよりますが、利用する教育ローンを選び、申込んで審査を受け、最終的に融資が実行されるまでの期間は1ヶ月~2ヶ月程度と考えておきましょう。

    留学費用は予想以上に高額になるケースも多く、余裕を持った予算設計が重要なポイントです。

    そのため、留学をすると決めた時点ですぐにどのくらいの金額が必要になるかを把握し、資金計画を立てましょう。そのうえで複数の教育ローンを比較するようにしてください。

    6-5 教育ローンを選ぶときのチェックリスト

    以下に教育ローンを選ぶ際のチェックリストを作成しましたので、必要に応じて活用ください。

    チェック 項目
    金利タイプ(固定金利・変動金利)と金利水準の確認
    保護者の年収で審査に通る見込みがあるか
    据置制度(在学中は利息だけの支払い)が用意されているか
    借入可能額が必要となる留学費用をカバーできるか
    返済期間と毎月の返済額が将来の家計に負担を与えないか
    奨学金との併用は可能か
    他の借り入れとのバランスはどうか
    国の教育ローンと民間の教育ローンを総合的に比較して納得できるか

    これらの項目をチェックしながら選ぶことで、自分に合う教育ローンが見つかりやすくなります。

    7 【2025年版】留学に使えるおすすめ教育ローン10選

    木製の星型オブジェが5つ横に並び、右端の星を手で持ち上げている

    留学費用を準備する手段として、教育ローンへの関心が高まっています。中でも、銀行や信用金庫が提供する教育ローンは、申込みのしやすさや、金利タイプの選択肢の多さが魅力です。
    ここでは、2025年時点で利用できる教育ローンの中から、金利の水準・返済条件・使い勝手といった観点で厳選した、おすすめの10商品を紹介します。
    貸付タイプが複数ある場合は、原則として「証書貸付型(一括借入タイプ)」の情報を掲載しています。

    7-1 りそな銀行教育ローン(当座貸越型・証書貸付型両方あり)

    りそな銀行の教育ローンでは、必要なときに必要な額だけ借りる当座貸越タイプと、最初に必要な額を一括で借り入れる証書貸付タイプの2つが用意されています。

    りそな銀行の住宅ローンを利用している方に向けて金利の優遇を設けている点も魅力でしょう。

    金利 年2.875%、年3.875%、年4.875%のいずれか
    借入可能額 10万円以上1,000万円以内
    借入期間 1年以上14年以内
    申込条件 日本国内に住んでおり、以下の条件を全て満たす方
    ・申込時年齢が満20歳以上満66歳未満
    ・継続安定した収入がある方(パート・アルバイトも利用可能)
    ・保証会社の保証が受けられる
    返済方法 元利均等返済(ただし、在学中は利息だけの支払い可能)
    金利の種類 変動金利
    利用できる範囲 ・子どもの教育にかかる費用(留学費用含む)
    ・他社の教育ローンの借換資金

    7-2 きらぼし銀行教育ローン(当座貸越型・証書貸付型両方あり)

    きらぼし銀行の営業エリア内に居住もしくは勤務している方しか利用できませんが、金利が比較的低く設定されている点が魅力です。在学中の据置期間も用意されているため、在学中の返済負担を少なくしたい方におすすめです。

    ただし、留学に関する費用については、円で支払われる資金のみが対象になる点に注意しておきましょう。

    金利 年2.200%
    借入可能額 10万円以上1,000万円以内
    借入期間 1年以上14年9ヶ月以内(最長4年9ヶ月の据置期間あり)
    申込条件 以下の条件を全て満たす方
    ・借入時の年齢が満20歳以上、かつ完済時年齢が満75歳以下
    ・日本国籍の方、もしくは永住許可を受けている外国人の方
    ・安定した収入が得られる方(パート・アルバイト・派遣社員・契約社員・年金受給者も利用可能)
    ・居住地もしくは勤務地がきらぼし銀行の営業エリア内にある方
    ・保証会社の保証を受けられる方
    ・メールアドレスを持っている方
    返済方法 元利均等返済
    金利の種類 変動金利
    利用できる範囲 ・申込者の子どもの教育資金(留学について原則1週間以上)
    ・他社の教育ローンの借換資金

    7-3 千葉銀行教育ローン(当座貸越型・証書貸付型両方あり)

    原則として千葉県、東京都、茨城県、埼玉県、神奈川県に居住している方が利用できる教育ローンです。当座貸越型と証書貸付型があり、どちらも最大3,000万円までの借り入れが可能です。

    借入可能額が高く、資金使途が柔軟に設定されているため、申込条件を満たし、かつ、留学費用に使いたい方におすすめです。

    金利 年2.600%~年3.000%
    借入可能額 10万円以上3,000万円以内
    借入期間 1年以上16年6ヶ月以内(6年6ヶ月以内の据置期間あり)
    申込条件 以下の条件を満たす個人
    ・借入時の年齢が満18歳以上満65歳未満で、最終返済時年齢が満70歳未満の方
    ・安定継続した収入がある方(パート・アルバイト・年金収入のみの方は利用不可)
    ・原則、千葉県、東京都、茨城県、埼玉県、神奈川県に居住している方
    ・保証会社の保証を受けられる方
    返済方法 元利均等返済
    金利の種類 変動金利
    利用できる範囲 ・教育に関する一切の費用
    ・他社の教育ローンの借換資金

    7-4 常陽銀行教育ローン(当座貸越型・証書貸付型両方あり)

    子どもの進学先によって、利用できる地域が限定されますが、借入可能額が3,000万円以内と高額に設定されています。ただし、当座貸越型を利用する場合は1,000万円以内になる点に気をつけましょう。

    入学前8ヶ月から据置期間が適用されるため、入学前にまとまった資金を借り入れたい人におすすめです。

    金利 年2.350%~年4.125%
    借入可能額 50万円以上1,000万円以内(医・歯・薬学部進学者は、最高3,000万円以内)
    借入期間 6ヶ月以上19年8ヶ月以内(入学前8カ月+修業年数※最長9年間の据置期間あり)
    申込条件 ・利用可能な市区町村に住んでいる方
    ・進学または在学中の子どもの保護者
    ・申込時年齢が満18歳以上65歳未満で、完済時年齢が満71歳未満の方
    ・安定収入がある方
    ・保証会社の保証を受けられる方
    返済方法 元利均等返済
    金利の種類 変動金利
    利用できる範囲 教育に関する費用全般

    7-5 静岡銀行教育ローン(当座貸越型・証書貸付型両方あり)

    所定の条件を満たすことで、最大1.5%の金利優遇が受けられる点が魅力の教育ローンです。カードタイプと一括借入タイプに別れており、一括借入タイプは据置制度が設けられていない点に注意が必要です。

    また、インターネット支店口座を利用している場合は、一括借入タイプの指定ができません。

    金利 年2.600%~年6.100%
    借入可能額 10万円以上1,000万円以内(医・歯学部で一括借入タイプに限り3,000万円以内)
    借入期間 6ヶ月以上22年以内(※最長7年かつ卒業予定月まで据置期間あり)
    申込条件 以下の条件を満たす方
    ・申込時の年齢が満20歳以上かつ最終返済時の年齢が満80歳以下の方
    ・前年度の税込収入が100万円以上の方(パート・アルバイト・契約社員・年金受給者の方も利用可能)
    返済方法 元利均等返済
    金利の種類 変動金利
    利用できる範囲 ・教育にかかる費用全般
    ・他社の教育ローンの借換資金

    7-6 横浜銀行教育ローン(当座貸越型・証書貸付型両方あり)

    利用できる地域が限定されるものの、カードローン型(当座貸越型)と一括借入型(証書貸付型)の2つのタイプが用意されています。ただ、一括借入型は留学費用に利用できない点に注意が必要です。また、留学費用として認められるためには、半年以上の留学でなければなりません。

    金利 年0.900%~年3.300%
    借入可能額 10万円以上1,000万円以内(500万円以上は、医学部・歯学部・薬学部への費用に限る)
    借入期間 6ヶ月以上10年以内
    申込条件 ・借入時の年齢が満18歳以上で、最終返済時の年齢が満70歳未満の方
    ・安定した収入のある個人
    ・神奈川県全域、東京都(一部地域を除く)、群馬県(前橋市、高崎市、桐生市、みどり市)に居住または通勤している方
    ・保証会社の保証を受けられる方
    返済方法 元利均等返済
    金利の種類 変動金利
    利用できる範囲 ・教育に関する費用全般
    ・海外留学費用(カードローン型のみ)

    7-7 関西みらい教育ローン(当座貸越型・証書貸付型両方あり)

    関西みらい銀行の教育ローンは、関西みらい銀行で住宅ローンを利用している方に向け、金利優遇を設けています。また、当座貸越型と証書貸付型の両方を用意しており、好きなほうを選択できます。

    金利 年2.600%、年3.200%のいずれか
    借入可能額 10万円~1,000万円以内
    借入期間 1年以上最長14年まで
    申込条件 以下の全てを満たす個人
    ・申込時年齢が満20際以上満66歳未満で、最終返済時の年齢が満75歳未満
    ・継続安定した収入のある方(パート・アルバイトも利用可能)
    ・保証会社の保証を受けられる方
    返済方法 元利均等返済
    金利の種類 変動金利
    利用できる範囲 子どもの教育にかかる費用全般

    7-8 福岡銀行学資ローン(証書貸付型のみ)

    インターネットで申込むことで3.100%の金利が適用されます。福岡銀行の「学資ローンDX」は証書貸付型ですが、当座貸越型を利用したい方に対しては教育カードローンが用意されています。

    地方銀行ですが、利用できる地域が限定されておらず、また所得基準も設けられていないため、申込みやすくおすすめです。

    金利 年3.100%~年3.700%
    借入可能額 10万円以上2,000万円以内
    借入期間 6ヶ月以上17年以内(7年以内の据置期間あり)
    申込条件 以下の全てを満たす個人
    ・借入時の年齢が満18歳以上69歳以下で、完済時年齢が満75歳以下
    ・安定した収入がある方(パート・アルバイトも利用可能)
    ・保証会社の保証を受けられる方
    返済方法 元利均等返済
    金利の種類 変動金利
    利用できる範囲 ・本人や配偶者、子どもの教育費用(ただし、資金使途が証明できるものに限る)
    ・他社の教育ローンの借換資金

    7-9 玉島信用金庫たましん教育ローン(証書貸付型のみ)

    「たましんキャンパスローン」の名称で提供されています。信用金庫のため、会員でなければ申込めない点に注意が必要です。ただ、育児休業中や介護休暇中の人も申込めるなど、申込基準が比較的緩やかに設定されています。

    教育ローンの中では珍しく固定金利が採用されていますが、据置制度が設けられていない点がデメリットです。

    金利 年2.000%
    借入可能額 1万円以上1,000万円以内
    借入期間 3ヶ月以上16年以内
    申込条件 以下の条件を全て満たす方
    ・玉島信用金庫の会員または会員資格を有する個人
    ・満18歳以上で安定継続した収入がある方
    ・保証会社の保証を受けられる方
    返済方法 元利均等返済
    金利の種類 固定金利
    利用できる範囲 ・子どもに必要な教育資金(ただし、1年分※付帯費用については100万円以内)
    ・他社の教育ローンの借換資金

    7-10 大分みらい信用金庫しんきん教育ローン(証書貸付型のみ)

    キャンペーンで年1.700%の固定金利が提供される魅力的な教育ローンです。利用できる範囲は幅広いものの、最長1年分など期間や金額が決まっている点に注意しておきましょう。

    また、大分みらい信用金庫の営業エリア内に居住もしくは勤務している方でなければ利用できません。

    「しんきん教育ローン」は証書貸付型ですが、当座貸越型として「みらい教育カードローン」も用意されています。

    金利 年1.700%~年4.080%
    借入可能額 1,000万円以内
    借入期間 3ヶ月以上16年以内(在学期間中は据置期間あり)
    申込条件 以下の全ての条件を満たす個人
    ・本人もしくは本人の子どもが学校への入学を予定している、あるいは在学中の方
    ・申込時年齢が満18歳以上の方
    ・大分みらい信用金庫の営業エリア内居住もしくは勤務している方
    ・安定継続した収入がある方
    ・保証会社の保証を受けられる方
    返済方法 元利均等返済
    金利の種類 固定金利
    利用できる範囲 ・本人もしくは子どもが就学する学校への納付金(最長1年分)
    ・就学にかかる付帯費用(最長1年分、100万円以内)
    ・他社の教育ローンの借換資金

    8 教育ローンを上手に活用して、子どもの留学をサポートしよう

    スーツケースを持った女性が海辺の崖の上で夕日を見つめているシルエット

    海外留学は子どもにとっても大きく成長できる貴重なチャンスです。とはいえ、学費や生活費といった費用面で不安を感じる保護者の方も少なくありません。
    そのようなときに活用できるのが教育ローンです。奨学金や自己資金と組み合わせて利用すれば、卒業後の返済負担を抑えられます。

    教育ローンの利用において大切なことは、「必要な金額を借りる」ことではなく、将来を見据えた返済計画を立て、「無理のない金額を借り入れる」ことです。

    教育ローンを上手に活用し、子どもの夢の実現を後押ししていきましょう。

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    ライター紹介

    新井 智美
    氏名
    新井 智美(あらい ともみ)
    保有資格
    ファイナンシャルプランナー(CFP®)、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員
    主なキャリア
    コンサルタントとして個人向け相談(資産運用・保険診断・税金相談・相続対策・家計診断・ローン・住宅購入のアドバイス)を行う他、資産運用など上記相談内容にまつわるセミナー講師(企業向け・サークル、団体向け)を行うと同時に金融メディアへの執筆及び監修も行い、現在年間200本以上の執筆及び監修をこなしている。これまでの執筆及び監修実績 は1,500本以上。
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