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【第83回】リフォームローンはいつごろ融資実行される?支払いのタイミングに合わせて借り入れる方法とは

2023年04月03日
リフォームローンはいつごろ融資実行される?支払いのタイミングに合わせて借り入れる方法とは
リフォームローンとは、リフォームに関する費用をまかなうためのローンです。中には、リフォーム費用を支払うタイミングはいつごろなのかを知りたい方もいるでしょう。
 この記事ではリフォームをこれから行う方に向け、リフォーム費用を支払うタイミングやリフォームローンを利用する際の適切な申込み時期について解説します。また、リフォームローンが支払いまでに間に合わなかった際の対処法についても紹介します。

1. リフォーム代金はいつ支払う?

リフォーム代金はいつごろ支払いが発生するのか、小規模、中規模、大規模工事の3つに分けて解説します。

1-1 小規模工事

壁紙のみ、もしくは床材交換のみなどのリフォーム費用が50万円未満に収まる小規模工事の場合は、1度の支払いで済ませるケースが多くみられます。契約時の着手金の支払いを省略し、工事完了の引渡し後にリフォーム費用全額を支払うことが一般的です。

1-2 中規模工事

50万円~100万円ほどのキッチンなどを含めた水回りを全面的にリフォームする場合や、外構を変更するなどの比較的中規模な工事の場合、2回に分けて支払いが行われます。工事請負契約を締結した際に着手金として一部を支払い、残金は引渡し後に一括支払われます。

契約時に支払う着手金の額は工事を請け負う会社によって異なり、10万円や20万円など定額になっているケースもあれば、リフォーム費用の1割といった割合で決められるケースもあります。

1-3 大規模工事

住宅を全面リフォームするような工事や、屋根や外壁など足場が必要になるような大規模リフォームになると、金額も500万円~1,000万円程度になることもあります。場合によってはそれ以上の金額になるケースも考えられるでしょう。

このような大規模工事になると契約時の着手金と工事の途中に支払う中間金、そして引渡し後の残金支払いの3回に分けて支払う方法が一般的です。

このように、工事の規模によって支払うタイミングや金額が異なりますので、事前に確認し確実に支払えるよう準備しておきましょう。

1-4 その他手続きにかかる費用

耐震補強を目的としたリフォームを行う場合は、耐震診断費用が発生するケースがあります。耐震診断費用はリフォーム会社によって異なりますので、複数の会社にリフォームに係る費用の見積もり書を比較するようにしましょう。

耐震補強工事を行う場合は自治体から補助が出る場合があります。ただ、自治体の助成金や補助制度を利用する場合は、リフォーム内容に細かな条件が設けられているため、事前に確認するようにしてください。工務店やリフォーム会社に、補助の条件に該当するようにリフォームを依頼することも可能です。

2. リフォーム代金の支払い方法

リフォーム代金の支払い方法についても、工事を請け負う会社によって異なります。ここでは一般的な支払い方法について紹介します。

2-1 現金一括払

現金一括払いでリフォーム代金を請け負っているところもあります。現金で支払うことのメリットは、振込手数料などの負担を気にしなくていいことです。しかし、金額によっては一時的に手持ち資金が減る事になりますので、リフォームを行う際には手持ち資金に余裕を持たせておくことをおすすめします。

2-2 銀行振込による一括払い

リフォーム代金は高額になりがちであるため、トラブルを防ぐためにも現金一括払いではなく、銀行振込が求められることが一般的です。

銀行振り込みの場合、指定されたタイミングで指定された口座に振り込む必要があります。ただ、振込手数料が発生することや、振り込む日にちによっては反映されるのが翌営業日になることがある点に注意が必要です。土日祝日をはさむときは気をつけてください。

また、銀行振り込みを指定された際の振込手数料が気になるなら、インターネットバンキングの利用を考えましょう。メインとして使っている口座で預金額が一定額以上あるなら、月に数回までは振込手数料を無料とするサービスを行っている金融機関もあります。

2-3 クレジットカード

クレジットカード払いはポイントも貯まるため、お得感があります。ただし、利用可能なブランドが少ない会社もあり、自分が普段使用しているクレジットカードが使えない可能性もあります。

クレジットカードは分割払いやボーナス払いのほかリボ払いを選択できる点がメリットです。

一括払いを選択した場合は、口座からの引き落とし日を確認しておき、引き落とし日前までにお金を口座に準備しておくことを忘れないようにしましょう。口座に資金が不足していた場合、クレジットカード会社の引き落としができず滞納扱いになってしまいます。

2-4 スマホ決済などの電子マネー

リフォーム会社によっては、スマホ決済などの電子マネーを用意しているところもあります。電子マネーの場合、利用する電子マネーによって1日に使用できる上限が決まっており、リフォーム代金によっては複数日に分けて決済を行う必要があります。

また電子マネーへのチャージに時間がかかることもあるため、早めに入金しておくようにしましょう。電子マネーによってはポイント還元を受けられます。クレジットカード払いでもいえることですが、できればお得に支払いたいと考える方に向いている決済方法といえるでしょう。

2-5 リフォームローン

リフォームローンはリフォーム費用を借り入れる目的で利用できるローンで、有担保型と無担保型の2種類があります。担保を必要としない無担保型は審査に時間がかからず、申込みから借り入れまでの期間が短めです。また、借入可能額が低めに設定されていることや、返済期間が長くても15年程度に設定されているものが多くみられます。

有担保型のリフォームローンは担保という保証があることから、金利は低めです。

リフォームローンは月々返済する

リフォームローンは、一度リフォーム費用をリフォーム会社に一括で支払い、その後はリフォームローンを利用した金融機関に対して利息を含めて毎月返済していく形になります。

例えば、利息4.275%で500万円の借り入れ(返済期間15年)を契約した場合、毎月の返済額の目安は37,677円(利息負担分:178万1,794円)です。このくらいの金額ならそこまでの負担ではないと考えるかもしれません。

しかし、返済期間を短くすると毎月の返済額は上がり負担は増すことになりますが、その分早く返済が終わるため、利息負担分は節約できます。返済期間別の毎月の返済額と利息負担分は以下のとおりです。

利息:4.275% 借入金額500万円の場合
返済期間 毎月の返済額 利息負担分
5年 9万2,704円 56万2,234円
10年 5万1,278円 115万3,380円
15年 3万7,677円 178万1,794円

返済期間を5年短くすると約60万円、10年短くすると約120万円も利息負担分を減らせます。

しかし15年間支払い続けることの利息分の支払いを考えるなら、できるだけ利息の支払いを削減するためにも、まとまったお金ができた際には一括返済もしくは繰り上げ返済を利用して元本部分を減らすことを考えましょう。

5年後に300万円繰り上げ返済を行った場合だと、約96万円の利息削減効果を得られます。10年後に300万円繰り上げ返済を行う場合の利息削減効果は約23万円です。

また、最初から返済期間を短くするという考え方もあります。

このようになるべく早く繰り上げ返済もしくは一括返済を行うことで、支払う利息の削減効果は大きくなります。リフォームローンを利用するなら、返済方法にも工夫が必要です。

3. リフォームローンの融資方法

リフォームローンの融資方法は、契約申込者の口座に融資金額が振り込まれる方法と金融機関が直接リフォーム会社に振り込む方法の2種類があります。

利用するリフォームローンを扱う金融機関によって異なるため、選べない可能性はありますが、直接リフォーム会社に振り込む形式がおすすめです。そうすると、いったん自分の口座に振り込まれた金額をリフォーム会社の口座に振り込む手間や振込手数料の負担を削減できます。

また、いったん自分の口座に振り込まれた後にリフォーム会社に振り込む場合は、借入先の金融機関から振り込んだことが分かる書類の提出を求められることがありますので、大事に保管しておくようにしてください。

4. リフォームローン借り入れまでの流れ

ここではリフォームローンを申込んでから借り入れるまでの流れについて説明します。

まずリフォームローンを利用する先を決めましょう。複数社を候補に挙げて条件を比較し、最終的に自分に合う金融機関に申込むことをおすすめします。

具体的な比較ポイントは、金利や借入可能額、返済期間、さらに返済のしやすさが挙げられます。

申込方法はインターネットや郵送、窓口など利用するリフォームローンを取り扱う金融機関によって異なりますので、申込みしやすい方法を選ぶとよいでしょう。

申込みと同時に仮審査が始まります。仮審査の通知が届き、仮審査に通過したら本審査に進みます。本審査が始まるタイミングで本人確認書類やリフォームに関する書類を提出することが一般的です。

本審査に通過できたら契約手続きに進みます。契約手続きについてはインターネットでの手続きが可能なところもあれば、窓口への来店が必要なところもあります。契約手続きが完了したら、融資が実行されます。申込みから融資実行までの期間は金融機関によって異なりますが、最短で10日程度、長ければ3週間程度かかることもあります。

5. リフォームローンはいつまでに申込むべきか

リフォームローンを申込むタイミングは、リフォーム費用の目安をある程度確認できたときです。申込みおよび仮審査の時点では借入希望額は概算で構いません。正式な金額が確定するまで待っていては融資が間に合わない可能性があるため、概算の見積もり書ができた時点で申込むことをおすすめします。

もし審査に通らなかった場合には、違うリフォームローンを検討するか、リフォーム費用を減額するか、リフォーム自体を諦めるか、といった対処が必要になります。契約後にリフォーム内容の変更をしたいと考えても契約後の内容変更は難しく、いったん支払った手付金は戻ってこないことも覚えておきましょう。

6. リフォームローンが間に合わないときはつなぎ融資を検討する

リフォームの規模によっては契約時の着手金や工事の途中で支払う中間金が発生します。それらの支払いにリフォームローンの融資が間に合わない時はつなぎ融資を検討しましょう。

つなぎ融資とは、ローンの融資を受けるまでに必要な支払い費用を調達するためのローンです。つなぎ融資によって着手金や中間金を支払い、最終的にリフォームローンの融資を受けてから返済していく仕組みです。

7. 審査が早いリフォームローン

リフォームローンはカードローンのように即日融資を行っていません。また、申込んでから融資実行まで1週間程度かかるのが一般的です。ここでは比較的審査期間が早いといわれるリフォームローンを紹介します。

7-1 三菱UFJ銀行リフォームローン

三菱UFJ銀行はネットDEリフォームローンを提供しており、無担保型でありながら最大1,000万円までの借り入れが可能な点が魅力です。申込条件には勤続年数そして前年度税込年収が記載されており、条件を満たさない人は申込めません。

金利 年1.99%~2.875%(変動金利・保証料込)
借入期間 6ヶ月以上15年以内
審査にかかる時間 事前審査:最短即日、本審査:最短翌々営業日
※申し込み状況によっては、遅くなる場合もあり
借入金額 50万円以上1,000万円以内
担保・保証人 不要
申込条件 ・申込時年齢が満18歳以上で完済時年齢が満70歳の誕生日まで
・勤続年数が1年以上
・リフォームの対象となる住宅を本人もしくは家族が所有している
・前年度税込年収が200万円以上
・特定の保証会社の保証を受けられる
申込方法 インターネット

7-2 イオン銀行リフォームローン

2.75%という低金利で、固定金利であるところも返済計画を立てやすいという面でおすすめです。申込条件に前年度税込年収が記載されているとおり、年金受給者や学生および無職の方は利用できません。また、他社で利用しているリフォームローンの借り換えにも利用できませんので注意しておきましょう。

申込書やパンフレット一式がダウンロードでき、利用しやすい点からも好評を得ています。

金利 年2.75%(固定金利)
借入期間 1年以上10年以内
審査にかかる時間 事前審査:最短即日
借入金額 30万円以上500万円以下
担保・保証人 不要
申込条件 ・日本国内に居住している、外国籍の方はは永住許可を受けている
・契約時年齢が満20歳以上満60歳未満
・イオン銀行に普通預金口座がある
・前年度税込年収200万円以上かつ安定継続した収入が見込める
・保証会社であるイオンクレジットサービス株式会社の保証が受けられる
申込方法 インターネット・来店不要

7-3 千葉銀行リフォームローン

融資金額が最大1,500万円と高額で、さらに20年間の借り入れが可能なリフォームローンです。利用できるエリアが千葉銀行の営業エリア内に居住もしくは勤務している人に限られますが、千葉銀行の口座を持っていなくても申込めるため、申込みを急いでいる方におすすめのリフォームローンです。

環境に配慮したリフォームであれば金利の優遇が受けられるため、該当のリフォームを考えておられる方は候補に入れておきましょう。

金利 年1.60%~2.90%(変動金利)
借入期間 1年以上 20年以内
審査にかかる時間 不明・土日祝日も仮審査の結果が出る
借入金額 10万円以上1,500万円以内
担保・保証人 不要
申込条件 ・融資時年齢が満18歳以上満65歳未満で完済時年齢が満70歳未満
・安定継続した収入がある(パートやアルバイトは不可)
・居住地もしくは勤務先が千葉銀行の営業エリア内にある
・本人が居住する住宅を保有している
・保証会社であるちばぎん保証株式会社または株式会社ジャックスの保証を受けられる
申込方法 インターネット、店舗窓口

リフォームの金額が決まったらすぐに申込みを

リフォーム費用を支払うタイミングはリフォームの規模やリフォーム会社によって異なります。特に大規模なリフォームを行う場合は、契約時と工事途中、そして工事完了時の3回に分けて支払う必要があります。

リフォーム費用の支払い方法にもさまざまな方法が用意されていますが、振り込みなど支払い時点でまとまった資金が必要になります。そのため、資金が不足している場合はリフォームローンの利用も視野に入れておきましょう。合わせてつなぎ融資も検討しておくと安心です。

リフォーム代金の支払いに確実に間に合わせるためには、概算の費用が分かった時点でリフォームローンに申込むことがおすすめです。

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ライター紹介

氏名:
新井智美
保有資格:
ファイナンシャルプランナー(CFP®)、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員
主なキャリア:
コンサルタントとして個人向け相談(資産運用・保険診断・税金相談・相続対策・家計診断・ローン・住宅購入のアドバイス)を行う他、資産運用など上記相談内容にまつわるセミナー講師(企業向け・サークル、団体向け)を行うと同時に金融メディアへの執筆及び監修も行い、現在年間200本以上の執筆及び監修をこなしている。これまでの執筆及び監修実績 は1,500本以上。
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