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【第22回】教育ローンのおすすめはどれ?種類や特徴から選び方まで分かりやすく解説

2021年04月06日
教育ローンのおすすめはどれ?種類や特徴から選び方まで分かりやすく解説
教育ローンは、子どもの大学進学などで急にまとまったお金が必要になった際に利用することができます。教育ローンにはさまざまな種類があるため、どれを選べばいいのかと迷う人もいるのではないでしょうか。
この記事では、教育ローンの種類や特徴、選び方のポイントを解説します。利用を検討している人は、ぜひ参考にしてください。

1.教育ローンとはどのようなものか

教育ローンとは、学びに必要なお金を個人に貸し付ける仕組みです。国の教育ローンと民間の教育ローンの2種類があり、利用条件や使い道が一部異なります。

国の教育ローンは、中学卒業以上の子どもや本人の学びを支援する制度です。学校に納める入学金や授業料はもとより、留学費用や受験料、住居費、通学費用、パソコンを含む教材費などに利用できます。通学する学校が制度の対象であれば、資格取得にも使えます。

民間の教育ローンは国の教育ローンに比べると自由度が高く、中学生以下を対象とした利用も可能です。医学部や歯学部向けの高額な融資や教育ローンの借り換え、仕送り、予備校代、塾代に対応している商品もあります。

2.国の教育ローン

国の教育ローンについての特徴とメリット・デメリットを解説します。

2-1.国の教育ローンにはどのような特徴があるのか

国の教育ローンは、法律に基づいて日本政策金融公庫が行う融資制度です。正式名称は「教育一般貸付」といい、一般的な融資と同様に申込みをして審査に通ればお金が借りられます。国の教育ローンを利用できる人は、制度対象の学校に入学・在学する子どもの保護者です。ただし、学生本人が成人しており安定した収入がある場合は本人が利用できることもあります。

主な要件は下記の通りです(2021年2月末時点/以下同様)。

  • 融資限度額:350万円(自宅外通学・修業年度が5年以上の昼間部大学・大学院・一定期間以上の海外留学では450万円)
  • 金利:固定金利1.68%
  • 返済期間:最長15年
  • 無担保

国の教育ローンのもっとも大きな特徴は、ローンを利用できる世帯の年収に上限があることです。下限はなく、条件を満たせば収入が低くても利用できます。世帯年収の上限は扶養する子どもの数に応じて変わってきます。

  • 子ども1人:790万円(所得600万円)
  • 子ども2人:890万円(所得690万円)
  • 子ども3人:990万円(所得790万円)

世帯年収には配偶者などの収入が含まれる点に注意しましょう。

下記の条件を満たす場合は、金利1.28%、返済期間が最長18年になる優遇措置が受けられます。

  • ひとり親家庭
  • 扶養する子どもが3人以上で世帯年収が500万円(所得356万円)以内
  • 世帯年収が200万円(所得132万円)以内

2-2.国の教育ローンのメリット

国の教育ローンはインターネットと郵送での申込みに対応しているため、基本的に来店する必要がありません。借入日の翌月または翌々月から返済が始まり、自動的に指定口座から引き落とされます。繰上返済も可能で、手数料はかかりません。ただし、振込手数料は自己負担です。

在学中は元金の返済を据え置いて、利息のみを返済する方法も選べます。家計の負担軽減やゆとりをもった返済ができます。

2-3.国の教育ローンのデメリット

国の教育ローンのデメリットは、融資までに時間がかかることです。通常、申込みをしてから審査結果が出るまで10日ほど、実際に融資が受けられるまでに10日前後はかかり、すぐには融資が受けられません。また、申込みが多くなる10月~3月は時間がかかるため、必要時期の2ヶ月~3ヶ月前に申込みするとよいでしょう。その他にも申込み後のキャンセルや融資希望額の変更も考慮して、余裕を持って手続きを進めておきましょう。

受験前でも申込み自体はできますが、融資の実施は合格後だという点に注意が必要です。ローン審査に通ったとしても、合格前に発生する出費には別の方法で対処しなくてはなりません。翌年の授業料が不足するなどして追加融資を受けたい場合は、再度申込みをする必要があります。

連帯保証人が必要な点もデメリットの一つです。連帯保証人の要件は、進学者・在学者の4親等以内の親族で、別居・別生計の条件を満たす人のみです。進学者・在学者の配偶者は連帯保証人になれません。

連帯保証人が立てられない場合は、公益財団法人・教育資金融資保証基金による保証の利用も検討しましょう。ただし、保証料は融資額から一括で差し引かれます。保証料の金額は返済期間や元金据置を利用しているかどうかで変わってきます。100万円を借りた場合の保証料は、2万3,413円~9万7,651円です。

3.民間の教育ローン

民間の教育ローンについて、特徴とメリット・デメリットを解説します。

3-1.民間の教育ローンにはどのような特徴があるか

民間の教育ローンは、銀行や労働金庫、JA(農業協同組合)などの金融機関が提供するローンです。金利や融資限度額、返済期間などの利用条件は金融機関ごとに異なります。一部の商品を除いて担保や保証人は必要なく、年収の上限もありません。

民間の教育ローンは種類が多く、自分にあった条件のローンを選ぶことができる点が魅力です。子どもが就職してから返済義務を引き継ぐ「親子リレー返済」が使える金融機関もあります。

3-2.民間の教育ローンのメリット

民間の教育ローンは国の教育ローンと比べて融資限度額が大きく、500万円~1,000万円程度を借りられるケースも少なくありません。医学部・歯学部向けに3,000万円までの借り入れができる教育ローンも存在します。ただし、実際に借り入れできる金額は審査結果によって決まります。

使い道の自由度が高い点もメリットです。中学受験のための塾代やランドセル購入など、幼稚園から大学までの幅広い教育資金に利用できます。審査から融資までの時間が短い点も大きな魅力です。インターネットから申込みをすると審査結果が当日にわかるものもあります。

借り入れを検討している金融機関で住宅ローンやカードローン、給与振込、証券口座などのサービスを利用している場合や、インターネット申込みで金利が優遇される場合があります。

3-3.民間の教育ローンのデメリット

民間の教育ローンは、基本的に安定した収入のある人が対象です。一定以上の収入がない人は申込めません。国の教育ローンと比較すると、金利が高めなこともデメリットです。地方銀行や労働金庫の金利は都市銀行に比べれば低めですが、通常営業エリアに住所地や勤務地がある人でなければ利用できません。一方、ネット銀行は一般的に金利が低めに設定されています。

以下で民間の教育ローンを3つ紹介します。

【三井住友銀行・教育ローン(無担保型)】
  • 融資限度額10万円~300万円
  • 変動金利3.475%
  • 返済期間1年~10年
【千葉銀行・スーパー教育ローン(学生生活)】
  • 融資限度額10万円~3,000万円
  • 変動金利2.400%
  • 返済期間1年~16年6カ月
【イオン銀行・教育ローン】
  • 融資限度額10万円~500万円
  • 変動金利2.80%~3.80%
  • 返済期間1年~15年

※2021年3月18日時点の情報を記載しています

4.奨学金と教育ローンの違い

奨学金とは、能力がある学生に対して教育資金を融資・給付する仕組みです。独立行政法人・日本学生支援機構(JASSO)の奨学金が有名ですが、大学や自治体などが独自の奨学金制度を設けている場合もあります。

奨学金は給付型と貸与型の2つに大別できます。給付型とは、返済する必要のないお金を受給できる仕組みです。一方の貸与型では、通常の融資と同様に借りたお金を返済しなければなりません。

奨学金と教育ローンでは、「誰が利用するのか」という点が大きく違います。基本的に、教育ローンは子どもの保護者が申込み、保護者が返済義務を負う仕組みです。一方の奨学金は学生本人が利用する仕組みで、本人に返済義務が生じます。教育ローンには成績の条件はありませんが、奨学金を受けるためには一定以上の成績を修めなければなりません。

利用のタイミングも異なります。奨学金は申込みや融資の時期が決まっていますが、教育ローンでは申込みや融資の時期は決まっていません。また、カードローン型(当座貸越型)の場合、一度審査に通過すれば、必要な時に都度融資が受けられます。なお、奨学金と教育ローンは併用も可能です。

5.教育ローンを選ぶときのポイント

ここからは、教育ローンを選ぶときに知っておきたい3つのポイントについて解説します。

5-1.金利

1つ目のポイントは、金利です。金利には固定金利と変動金利の2種類があり、変動金利は市場金利に影響を受けて変動します。一方の固定金利は利用期間中に一定の金利が適用される仕組みで、変動しません。

変動金利は通常、1.7%~2.7%のように幅を持たせた設定になっています。実際の金利は審査結果によって変わるため、必ずしも最低金利が適用されるとは限りません。最高金利が適用されても返済できるかどうかを検討しておくことをおすすめします。

基本的に固定金利よりも変動金利のほうが低めに設定されています。返済期間が短く市場金利の影響を受けにくいと考えられる場合は、変動金利を選ぶ方法も有効です。返済期間が長い場合は、市場金利が上がって予想よりも返済総額が増えてしまう恐れがあります。

5-2.融資限度額や最長返済期間

2つ目のポイントは、融資限度額と最長返済期間です。教育ローンの融資限度額は金融機関によって大きく異なるため、必要な金額が借りられるかどうかを事前にチェックしておきましょう。一般的な融資限度額は300万円~500万円程度ですが、不動産を担保に入れれば3,000万円まで借りられる場合もあります。追加融資が必ず受けられるとは限らない国の教育ローンでは、多めに借り入れする方法も有効です。ただし、計画的な利用は欠かせません。

返済期間が自分の条件に合っているかどうかの検討も必要です。通常、返済総額は返済期間が長いほど多くなりますが、高額な融資を受けると短期間での返済が難しくなる場合もあります。ほかの兄弟の進学や自分自身の定年も考慮して、無理のない返済スケジュールを立てましょう。

5-3. 借入形態

3つ目のポイントは、借入形態です。借入形態には、証書貸付型とカードローン型(当座貸越型)の2種類があります。それぞれ詳しく解説します。

5-3-1.証書貸付型

証書貸付型とは、まとまったお金を一括で借りる借入形態です。契約書(証書)を交わす際に借入金額や金利、返済期間などの契約内容を決めて、毎月の返済日に決められた金額を返済していきます。

証書貸付型のメリットは、計画的に返済できる点です。利用者にとっての安心感は高めですが、追加融資を受けたい場合は再度手続きが発生します。一部繰上返済や繰上完済に手数料がかかる場合もあります。

5-3-2.カードローン型(当座貸越型)

カードローン型(当座貸越型)とは、限度額の範囲内で繰り返し借り入れや返済ができる借入形態です。一般的なカードローンと同様にATMやインターネットバンキングでの利用が可能ですが、利用できる期間は在学中のみです。

在学中は利息のみの返済が求められるケースが多いものの、元金をATMなどで返済できる場合もあります。卒業後は証書貸付型に切り替えられ、元金と利息を返済していきます。

カードローン型(当座貸越型)のメリットは、お金が必要になったタイミングで自由に融資が受けられることです。ただし、無計画に利用すると想定よりも借入金額が膨らんで、卒業後の返済が困難になる可能性があります。

教育ローンは各家庭の事情に合ったものを選ぼう

教育ローンには国の制度と民間サービスの2種類があり、それぞれで特徴が異なります。教育ローン選びでは金利も大切ですが、融資限度額や返済期間、借入形態も重要なチェックポイントです。お金が必要になってから慌てることのないよう、事前に利用条件や手続きの時期などを調べておくと安心です。各家庭の事情に合わせて最適な教育ローンを選びましょう。

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ライター紹介

氏名
ひまり
主なキャリア
Webライター歴4年。元SE、専攻は心理学。ITおよびカードローンやキャッシング、税金関係の記事が得意分野。複数メディアのライターとして寄稿している。
保有資格
基本情報技術者試験