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【第37回】後悔しないブライダルローンの選び方|審査・金利・おすすめ商品まで徹底ガイド

掲載:2021年07月28日/更新:2025年07月22日
後悔しないブライダルローンの選び方|審査・金利・おすすめ商品まで徹底ガイド
結婚式には、通常多額の費用がかかります。結婚を控えたカップルの中には、資金不足に悩んでいる人もいるでしょう。まとまった結婚資金を低金利で借りられるブライダルローンを活用すれば、結婚式を諦めずにすみます。この記事では、ブライダルローンの特徴やメリット、選び方、おすすめの商品を紹介します。理想の結婚式を挙げたい人は、ぜひ参考にしてください。

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    1 結婚資金に困ったときに役立つ「ブライダルローン」

    一般的な挙式や披露宴には、300万円〜400万円ほどの費用がかかります。特に、前払い制の式場を使う場合はご祝儀を費用に充てられないため、自力で資金を用立てる必要があります。手元にまとまった資金がない人は、ブライダルローンの利用を検討しましょう。ここでは、ブライダルローンの特徴を解説します。

    1-1 ブライダルローンとは?

    ブライダルローンとは、借りたお金の使い道を結婚関連の費用に限定するローンの種類です。挙式や披露宴、結婚指輪、新婚旅行など決まった使途にしか使えないため、自由に使えるカードローンに比べると金利が低めです。ただし、結婚の費用として認められる範囲は、金融機関によって異なります。

    ゼクシィ結婚トレンド調査2024によると、挙式や披露宴などにかかる費用の平均額は343万9,000円で、前年度調査時点から16万8,000円増加しています。ただ、その費用全部を負担しなければならないわけではありません。

    実際には出席者からのご祝儀や親からの援助があるため、結婚式を挙げる夫婦の自己負担額は平均161万3,000円です。

    ブライダルローンは、親の支援を受けずに式を挙げたい場合や前払い制の式場を利用する際に役立ちます。「貯金は新生活のために使いたい」と思っている人にもおすすめです。ご祝儀を繰り上げ返済に充てれば、返済負担を軽減できます。

    ※参考:リクルート「ゼクシィ結婚トレンド調査2024」

    1-2 ブライダルローンを利用するメリット

    ブライダルローンの一番のメリットは、理想に近い結婚式ができることです。結婚資金が増えるため、こだわりの挙式や新婚旅行を実現しやすくなり、一生の思い出を残せます。金利の低さも魅力です。ブライダルローンの金利は通常3%〜10%程度で、お金の使い道が自由なカードローンやフリーローンよりも低めに設定されています。わかりやすくするために、楽天銀行のカードローンとブライダルローンの金利を比較します。

    楽天銀行カードローン 変動金利1.9%〜14.5%(借入可能額300万円以上350万円未満では年2.90%〜12.50%)
    楽天銀行ブライダルローン 固定金利7.0%

    カードローンの金利は借入限度額で変わり、はじめての利用では上限に近い金利が適用されるケースが一般的です。ブライダルローンでは、申込時にお金の使い道を証明する書類を提出しなければなりません。余分な資金は借りられないため、借り過ぎを防げます。ただし、ブライダルローンも借金です。必要な結婚資金と不足する金額をあらかじめ洗い出して、無理のない範囲で計画的に利用しましょう。結婚式場と提携している金融機関が多い点も、ブライダルローンの特徴です。金融機関と式場が直接費用のやり取りをするため、手続きや支払いの手間を省けます。

    1-3 ブライダルローンを利用する際の注意点

    ブライダルローンは使い道が限定されていて追加融資が受けられないため、想定外のお金が急に必要になっても臨機応変に対応できません。借り入れまで時間がかかる点にも注意しましょう。ブライダルローンでは、通常申込みから融資までに2週間程度はかかります。住宅ローンやマイカーローン(自動車ローン)と違って担保になるものがないために提出書類が多く、審査も厳正に実施されます。費用の支払いが間近に迫っている場合では、カードローンやフリーローンの利用も検討しましょう。

    新婚早々に借金を抱えてしまう点も見逃せない問題です。家計管理に慣れる前に大きな借金をつくると、節約を強いられて返済が滞ったりする恐れがあります。

    また、子どもが生まれれば、育児にもお金がかかります。内閣府が2021年に公表した資料によると、第1子出産後は家事や育児に専念すると回答した女性の割合は、33.8% に上ります。ブライダルローンによる多額の借金があると、その後の住宅ローンやマイカーローン(自動車ローン)の審査に通りにくくなる点にも注意しましょう。

    ※参考:内閣府「令和3年度人生100年時代における結婚・仕事・収入に関する調査報告書調査結果」

    2 ブライダルローン審査で見られる3つのポイントとは?

    瓶にはコインが入っており、ラベルに『WEDDING』と書かれている

    ブライダルローンでは、主に以下の3つの項目について審査されます。

    2-1 年収や勤続年数などの属性情報

    ブライダルローンの審査ではまず、申込者の年収や勤続年数、雇用形態などといった属性が重視されます。

    安定した収入があり、勤続年数が長ければ、返済能力があるとみなされ、審査に通る確率は高くなります。金融機関によっては、申込条件に年収や勤続年数の基準を設けているところもありますので、申込む際には自分が条件を満たしているかを確認しましょう。

    2-2 他社からの借入状況

    他社からの借入状況も審査基準の1つです。他社からの借り入れが多いと、新たにブライダルローンを借り入れた際にその後の返済が負担になるのではないかと思われ、審査に不利に働く可能性があります。

    もし、他社からの借り入れがあるなら、無理のない範囲で、できるかぎり返済してから申込むことをおすすめします。

    2-3 クレジットカードなどの返済延滞などの信用情報

    ローンの申込みを受けた金融機関は、日本に3社ある信用情報機関に照会をかけます。そのときに延滞や債務整理などの信用事故情報が登録されていると、審査に通る可能性が低くなります。

    自分の信用情報がどうなっているかは、信用情報機関に対して情報開示の請求を行うことでわかります。インターネットで簡単に行えますので、不安があるなら事前に確認しておきましょう。

    3 ブライダルローンの選び方|後悔しないための5つのポイント

    複数のアメリカ紙幣が敷かれており、白い電卓の上に、片膝をついて指輪を差し出す黒いタキシード姿の男性フィギュアと、ピンクの花を持った白いドレスの女性フィギュアが乗っている

    ブライダルローン選びには5つのポイントがあります。後悔しないためにもこれらのポイントをしっかりと押さえておきましょう。

    3-1 金利は「上限金利」が低いものをチェックしよう

    金利は金融機関によって異なります。金利は、毎月の返済額にも大きく影響しますので、上限金利をチェックすることが大切です。

    なぜなら、一般的に下限金利はごく一部の人にしか適用されないケースが多く、実際に適用されるのは上限金利に近いことが多いからです。下限金利ばかりに目を奪われていると、最終的に適用される金利が予想よりも高くなる可能性があります。

    複数のブライダルローンを比較するにあたっては、まず上限金利が低く設定されているものを優先的に選びましょう。

    3-2 希望する金額を借りられるか「借入可能額」も確認しよう

    ブライダルローンの借入可能額は金融機関によって異なりますが、どのくらいの金額を借り入れたいのか、そして希望する金額まで借り入れられるかをチェックしましょう。

    ブライダルローンの借入可能額は金融機関によって数十万円〜数百万円、中には1,000万円に設定されているなど幅があります。

    結婚式や披露宴の資金だけでなく、その後の新婚旅行や新婚生活にかかる費用も借り入れたいなら、金額も高額になるでしょう。

    費用をまとめて借りたい場合は、高額な借入可能額が設定されているローンを選ぶことがポイントです。

    3-3 忙しいカップルは「Web完結型ローン」が便利でおすすめ

    結婚が決まると式の準備や新居探しなどで忙しくなり、ブライダルローンを申込みたくてもなかなか時間が取れないカップルもいるでしょう。

    時間がないときには、申込みから契約までWebで完結するローンがおすすめです。

    Web完結型のローンを選ぶことで、来店や郵送などの手間が省けますし、24時間いつでも申込めるため、空いた時間を有効に活用できます。

    最近ではスマホだけで申込みから契約まで行えるブライダルローンも用意されていますので、忙しいカップルの強い味方になるでしょう。

    3-4 繰上返済手数料が無料なら早期完済がお得にできる

    融資が実行されたら、その後は毎月の返済が始まります。もし、少しでも金利負担を抑えたいなら、ご祝儀を受け取ったときや将来収入が増えたときなどに繰り上げ返済を行いましょう。

    繰り上げ返済は全額元本の返済に充てられるため、その後の金利負担を抑えられます。

    ただし、生活に無理のない範囲で行うこと、そして繰り上げ返済に手数料がかからないローンを選ぶことが大切です。

    3-5 借り入れに不安があるなら「土日でも相談に対応している銀行」を選ぶと安心

    手軽なWeb完結ではなく、きちんと対面で相談しながらブライダルローンを利用したいと思っている方は、土日でも窓口対応を行っている金融機関を選びましょう。

    平日は仕事で時間が取れない場合、土日や祝日に相談に乗ってもらえる金融機関は非常に頼りになる存在です。特に窓口だけでなくオンラインで相談を受け付けている金融機関を選ぶと、出掛ける手間も省け、より便利に感じるでしょう。

    細かいところまで納得しながら契約まで進めたい方は、サポート体制にも注目しましょう。

    4 結婚式・披露宴の費用に対応!申込・融資条件から選ぶブライダルローンおすすめ商品

    ここでは、ブライダルローンのおすすめ商品を3つ紹介します(2025年6月時点)。

    4-1 1.ジャックス「プレシャンテ」

    「プレシャンテ」は、信販会社ジャックスが提供するブライダルローンです。業界大手の安心感が魅力で、結婚を控えたカップルに人気があります。日本全国の400を超える式場と提携している点も「プレシャンテ」の特徴です。公式サイトから選んだ式場のページでローンを申込む仕組みで、審査に通るとジャックスから直接代金が式場に振り込まれます。挙式前後は忙しくなりやすいため、面倒なお金のやり取りを省ける点は大きなメリットです。ただし、提携式場での挙式や披露宴を含まないプランには利用できません。

    金利 年6.50%(固定金利)
    借入可能額 10万円〜原則500万円
    返済期間 1カ月〜84カ月
    資金使途 提携している式場に支払う挙式・披露宴費用
    繰り上げ返済に対応 ジャックスに問い合わせ

    4-2 2.楽天銀行「ブライダルローン」

    楽天銀行の「ブライダルローン」は、挙式・披露宴だけではなく指輪の購入や新婚旅行の費用にも利用できます。金利は年7.0%(固定金利)です。ローンを楽天銀行口座から返済する場合は、手続きをすべてWeb上で完結できます。書類を郵送する必要がないため、多忙な人も利用しやすいでしょう。ただし、楽天銀行以外の口座から返済する場合は、口座振替依頼書の提出が求められます。審査に通ると借入金が指定口座に振り込まれます。

    申込条件 以下の全てを満たす方
    ・満年齢20歳以上60歳以下で完済時年齢が65歳以下
    ・日本国内に居住している
    ・申込者本人が仕事に就いており、毎月安定した収入がある(年収目安:税込300万円以上)
    金利 年7.00%(固定金利)
    借入可能額 10万円〜300万円
    返済期間 最長8年4ヶ月
    資金使途 結婚式や披露宴などの費用、結婚・婚約指輪などの購入費用、新婚旅行の費用
    繰り上げ返済に対応 一時・全部可能、手数料不要

    4-3 3.千葉銀行「ちばぎんブライダルローン」

    千葉銀行が提供する「ちばぎんブライダルローン」は、結婚式や新婚旅行の費用はもちろんブライダルローンの借り換えにも利用できる商品です。千葉、東京、埼玉、茨城および神奈川の一部に住所や勤務地がある人しか利用できませんが、金利の低さが魅力です。千葉銀行の住宅ローンを契約している場合や、Webで契約する場合などで金利がさらに優遇されます。

    申込条件 以下の全ての条件を満たす個人
    ・融資時の年齢が満18歳以上満65歳未満で、最終約定返済時年齢が満70歳未満
    ・安定継続した収入がある(パート、アルバイト、年金生活者は不可)
    ・原則として千葉県・東京都・茨城県・埼玉県・神奈川県に居住している
    金利 年5.40%〜年5.80%(変動金利)
    借入可能額 10万円以上500万円以内
    返済期間 6ヶ月以上10年以内
    資金使途 結婚式、披露宴、新婚旅行、衣装購入・レンタル費用、ほかの金融機関などのブライダルローンの借換資金など
    繰り上げ返済に対応 一部・全部ともに対応、手数料5,500円(ただしインターネットでの一部繰り上げ返済は手数料無料)

    5 ブライダルローンを活用して理想の結婚式を挙げよう!

    ブライダルローンは、結婚式にこだわりたい人にぴったりのサービスです。お金の使い道が結婚に限定されているぶん、カードローンやフリーローンよりも低金利で、返済の負担を抑えやすい点がメリットです。商品ごとにサービス内容が大きく異なるため、特徴や申込条件、金利、借入可能額などを比較検討して、最適なサービスを選びましょう。

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    その他のローンに関するよくある質問

    ここからはその他のローンについてよくある質問について、その回答と合わせて紹介します。

    その他のローンの活用方法は?
    ローンプラスでは、銀行や信販会社などの金融機関が提供をしている冠婚葬祭・医療・介護・旅行・不動産投資などに利用ができるローンを「その他のローン」として分類しています。様々な種類がありますが、資金使途が限定されるためフリーローンやカードローンよりも比較的低金利なのが特徴です。
    その他のローンの金利相場はどのくらい?
    その他のローンの金利相場はローン種類にもよりますが、結婚式の費用に利用ができるブライダルローンは4%~7%程度で、保険適用外の医療費に利用ができる医療ローンは2%~10%程度になります。資金使途が自由なカードローンやフリーローンに比べると比較的低金利で借り入れができます。
    その他のローンの審査基準とは?
    その他のローンの審査基準は、ローンの種類や金融機関などによって異なります。契約者に返済能力があるかを重視されるため、職業・年収のほかに多額の借り入れがないかなどを調査して総合的に判断されるのが一般的です。また借入可能額の上限は審査によって決定します。
    その他のローンでお金を借りるまでの流れは?
    まず利用するローンに申込み、仮審査・本審査を受ける必要があります。本審査にあたっては本人確認書類や収入証明書などの必要書類を提出します。本審査に通過すると本契約を結び、融資が実行される流れとなります。
    その他のローンを利用するには保証人が必要?
    原則保証人は不要です。しかし保証会社によっても判断は異なりますが、契約者が未成年で安定した収入がない場合や借入金額が高額な場合は保証人が必要になるケースもありますので、申込みを検討している金融機関のローン情報を確認しておきましょう。
    その他のローンの借り入れまでの日数はどのくらい?
    利用するローンの種類によって異なりますが、ブライダルローンに申込みをしてから融資が実行されるまでの日数はおよそ1週間~2週間程度を見ておきましょう。医療ローンの場合は、借入先にもよりますが2週間~3週間程度かかるためローンを申込むタイミングも考慮をしましょう。

    ライター紹介

    新井 智美
    氏名
    新井 智美(あらい ともみ)
    保有資格
    ファイナンシャルプランナー(CFP®)、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員
    主なキャリア
    コンサルタントとして個人向け相談(資産運用・保険診断・税金相談・相続対策・家計診断・ローン・住宅購入のアドバイス)を行う他、資産運用など上記相談内容にまつわるセミナー講師(企業向け・サークル、団体向け)を行うと同時に金融メディアへの執筆及び監修も行い、現在年間200本以上の執筆及び監修をこなしている。これまでの執筆及び監修実績 は1,500本以上。
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