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【第13回】わずかな金利差が影響大!車を買う前に知っておきたいマイカーローン(自動車ローン)の選び方

2020年09月14日
わずかな金利差が影響大!車を買う前に知っておきたいマイカーローン(自動車ローン)の選び方
車を購入するときの支払い手段として、ローンを利用される方は多いと思います。
車のローンには主に、ディーラーで契約するローンと、金融機関(銀行、信用金庫、JAなど)で取り扱っているマイカーローン(自動車ローン)があります。
ディーラーローンとは、実際はディーラーの提携している信販会社とローン契約を結ぶものです。一方、マイカーローン(自動車ローン)は、銀行と直接ローン契約を結ぶものです。
両者には金利の相場感の違いや、その他手続き上の面でさまざまな特徴があります。両者の違いを知っていれば、車をローンで購入するときに選択肢が増え、ご自身に合った借入先を選ぶことができるでしょう。
本記事では、ディーラーローンとマイカーローン(自動車ローン)の金利、その他の特徴について、徹底的に比較をし解説をしていきます。

ディーラーローンとマイカーローン(自動車ローン)の金利の比較

ディーラーローンとマイカーローン(自動車ローン)の金利の相場をみてみましょう。

金利の一例
  マイカーローン
(自動車ローン)
ディーラーローン 残価設定型クレジット
(ディーラーローン)
金利(実質年利) 0.9%~2.45% 6% 3.5%
金利体系 変動金利 固定金利 固定金利

金利の相場は、一般的にディーラーローンよりもマイカーローン(自動車ローン)のほうが、低めに設定されています。

マイカーローン(自動車ローン)では、変動金利、固定金利、またはその両方の金利体系を取り扱う金融機関があり、下限金利で0.9%台から、上限金利でも3%未満で設定されていることが多いようです。
ディーラーローンについてはディーラー(自動車販売店)ごと、または、車種ごとに金利が異なりますが、3%~7%台が主流のようです。

また、ディーラーでは「残価設定型クレジット」というローンの取り扱いがあります。
これは、数年後の買取保証額をディーラーがあらかじめ設定し(残価)、その残価を差し引いた残りの金額をローンで返済していく形です。

ただし、最終返済後には、車を返却する、新車へ乗り換える、残価を清算する(一括または再ローン)かのいずれかを選択しなければなりません。

いずれにしても、ローン契約をするということは金利がつきますので、最終的な返済総額がいくらになるのかを意識することがとても重要になります。

金利の種類と返済方式について

ローンシミュレーションをする前に、金利の種類と返済方式について簡単に説明します。

金利の種類は、固定金利と変動金利の2種類

「固定金利」は、金利が固定されているため、月々の返済額が変わることはありません。
返済計画が立てやすく、安心感のある返済方法といえます。

「変動金利」は、定期的に市場金利の動向に合わせて金利が見直されます。
金利が変われば返済額も変動しますので、家計に影響を及ぼす可能性があります。

固定金利より変動金利のほうが金利は低く設定されているのが一般的ですので、変動金利を選択したほうが返済額は抑えられますが、返済期間中にわたり保証されるものではありません。

返済方式は、元利均等方式と元金均等方式の2つの方法

「元利均等方式」とは、毎月一定額を返済する方法です。
一定額の返済金のうち、最初は利息分の比率が高く、次第に元金の比率が高くなります。

「元金均等方式」とは、毎月返済する元金の額を同額として、その元金につく利息と合算して返済する方法です。
つまり、返済額は一定ではなく返済当初は多く、徐々に少なくなっていくというものです。

このような仕組みの違いから、同じ金額を同じ期間で「元利均等方式」と「元金均等方式」それぞれの方法で返済した場合、元金均等方式のほうが元金の減りが早いため返済総額は少なくなります。

ただし、元利均等方式を利用しても、返済開始後の早い時期に一部繰り上げ返済をすると、利息分を大幅にカットできるので、返済総額を減額する効果が高くなります。

一般的に、ディーラーローンは固定金利かつ元利均等方式であることが多いので、返済期間中は返済額が一定です。(ただし、一部のディーラーローンでは、返済する金額を任意で指定できる方法あり)

一方、マイカーローン(自動車ローン)では、銀行により、元利均等方式か元金均等方式かを選べる場合があります。

ローンで車を購入する際は、金利の種類と返済方式についても知っておくと良いでしょう。

実際の返済額をシミュレーションしてみる

前章の「ディーラーローンとマイカーローン(自動車ローン)の金利の一例」をもとに、下記の条件で返済額のシミュレーションしてみましょう。

ディーラーローンとマイカーローン(自動車ローン)の返済額の比較

条件

  • ローン金額:300万円
  • マイカーローン(自動車ローン)金利: 0.9%
  • ディーラー金利: 6%
  • 返済期間:3年(36回払い)
  • ボーナス併用:なし
  • 元利均等方式
  金利 返済期間 毎月返済額 返済総額 利息
マイカーローン
(自動車ローン)
0.9% 3年 84,494 3,041,784 41,784
ディーラーローン 6% 3年 91,265 3,285,540 285,540

(単位:円)

*横浜銀行系マイカーローンご返済シミュレーション使用

300万円をディーラーローン(6%)とマイカーローン(自動車ローン)(0.9%)で返済するとした場合、返済期間の3年で利息の差が285,540円-41,784円=243,756円になることがわかります。

毎月の返済額からは実感しにくいかもしれませんが、あらためて利息額だけを比較すると金利の差が返済総額に大きな影響を及ぼすことがわかります。

残価設定型クレジットと一般ディーラーローンの返済額の比較

 
シミュレーション 前提条件および結果
  残価設定型クレジット ディーラーローン
車両価格 3,385,516円 3,385,516円
残価 1,295,667円 0円
頭金 218,330円 218,330円
金利 3.5% 3.5%
返済期間 3年(35回払い) 3年(36回払い)
毎月返済額 60,200円
(初回60,416円)
92,800円
(初回92,975円)
返済総額 2,107,216円 3,340,975円
乗り続けた場合の支払総額
(一括払いの場合)
3,402,883円

*ホンダクルマセルフ見積もり使用 (ボーナス併用なし)

残価設定型クレジットで残価が1,295,667円とした場合、月々の返済額は60,200円となり、ディーラーローンでの返済額より92,800円-60,200円=32,600円安くなります。

ただし、残価型クレジットの場合、最終回の返済時(この場合36回目)に下記のいずれかの選択をしなくてはなりません。

  • 車を返却する
  • 残価(1,295,667円)を支払って(一括または再ローン)乗り続ける
  • 新車に乗り換える

仮に残価を支払って乗り続ける場合には、残価にも金利がかかっていることから、ディーラーローンでの返済より返済総額が多くなります。

また、走行距離や、車体のキズなどで追加料金を請求される場合があるなど、残価設定型クレジット特有の制約があります。
毎月の返済額が少ないからと安易に決めるのではなく、その先のことも考えて選ぶようにしましょう。

自分に適用される金利を確かめる

前述したとおり、マイカーローン(自動車ローン)の金利は、例えば0.9%~2.45%のように、幅のある設定となっています。
下限金利と上限金利での返済では、返済総額が大きく違ってきます。

では、実際にどの金利が適用されるのか?
適用される金利は、顧客の収入や勤続年数といった支払い能力のほか、その銀行とすでに取引があるかなど、顧客それぞれの条件によって決まります。

どんな場合に金利優遇が受けられるのか?

マイカーローン(自動車ローン)の場合は、銀行が提示する条件を満たした場合に表示されている金利よりも優遇された金利を適用されることがあります。

例えば「給与振り込みがある」、「住宅ローンやカードローンの契約がある」、「公共料金等の引き落としがある」など、その銀行と既に取引がある場合には、マイカ
ローン(自動車ローン)においても金利優遇を受けられることが多いようです。
その他、Webで申込んだ場合に低い金利を適用する、というケースもあります。

ディーラーローンでは、一般的に顧客個別の条件による金利優遇措置などはありません。
ただし、特定の車種や、期間限定のキャンペーンなどで金利が下がることはあります。

つまり、ディーラーローンとマイカーローン(自動車ローン)の金利を比較する際は、まず、ご自身に適用される実際の金利を確かめてから、比較検討することが重要となってきます。

金利以外の違いは何? メリットとデメリットを解説!

それでは、ディーラーローンとマイカーローン(自動車ローン)の金利以外の違いは何でしょうか?それぞれに特徴がありますので、違いを一覧表にしました。

金利以外の相違点一覧
  ディーラーローン マイカーローン(自動車ローン)
審査基準 ゆるめ きびしめ
申込み ディーラー
(自動車販売店)
金融機関
(銀行、信用金庫、ノンバンク等)
※WEB完結で借り入れ可能な場合もあり
借り入れまでの期間 短い 長い
車の所有権(名義) ディーラー 購入者
一部繰り上げ返済
/繰り上げ返済
 不可 or 可
(ただし手数料必要)

(手数料なし or 安め)
保証料 別途必要の場合あり 金利に含む or 銀行負担
借入可能額とその使途 車両本体+付属品 車両価格以外に免許取得費用、車検費用など

注意)上記は一般的な相違点です。ディーラーや金融機関によって、実際の内容が異なることがあります。

ディーラーローンのメリットとデメリット

メリット

何といっても、申込みから借り入れまでが、簡単でスピーディーです。ディーラーで全ての手続きが完結しますので、手間がかかりません。

借り入れのための審査基準は、銀行系マイカーローンよりもゆるめです。したがって、銀行で審査に落ちた場合でも、ディーラーローンの審査には通る可能性があります。

デメリット

車の所有権が購入者にありません。
なぜなら、車を担保にして信販会社から資金の借り入れを行うためで、ローンを完済するまでは所有権はディーラーにあります。 このため、買換えや譲渡などが自由にできません。
また、ローン契約の際には保証料が別途必要になる場合や、金利に上乗せになる場合があります。

繰り上げ返済については、そもそも繰り上げ返済不可の場合や、可能だとしても回数制限がある、またその手数料が高めに設定されているケースが多いようですので、慎重に検討する必要があるでしょう。

マイカーローン(自動車ローン)のメリットとデメリット

メリット

所有権は最初から購入者にありますので、買い替えや譲渡も自由に行えます。

また、繰り上げ返済時の手数料は無料か、かかる場合でも数千円と安めです。
保証料についても、あらかじめ金利に含まれているか、銀行負担のケースがほとんどのようです。

借入金の使途として、車の購入資金のほか、免許取得費用、車検費用など幅広い用途で借り入れが可能です。中古車や、残価設定型クレジットの残価の清算金としても利用できます。

デメリット

借り入れの審査基準が、年収や勤続年数などの面でディーラーローンより厳しいです。

Webで申込みをすれば、仮審査の結果は、1日~3日程度で判明しますが、本審査に関しては1週間程度、郵送契約になると20日程かかる場合もあり、ディーラーローンと比べると時間を要します。

まとめ

車のローンを組む際は、金利の差が返済総額に大きな影響を与えることがお分かりいただけたと思います。

お金をどこから借りるかという点において、金利は最も重要なファクターであることは言うまでもありませんが、金利以外の面でも両者にはメリット、デメリットともいえる特徴があります。

より良い選択をするためには、多少手間はかかりますが複数の金融機関やディーラーから見積もりをとるなどして、自らが能動的に動くことがポイントとなってきます。

例えば、マイカーローン(自動車ローン)では、購入車種を決める前から仮審査を受けることが出来る場合があります。前もって、マイカーローン(自動車ローン)のご自身への適用金利を確認しておけば、ディーラーで提示される金利と比較できます。

どこから借りるのがいいのか調べるのが大変、という場合は、「カードローンプラス」などのローン比較サイトを使って比較、検討をおこなってみてはいかがでしょうか。

本記事をご一読いただき、より良いマイカーライフの一助としていただければ幸いです。

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ライター紹介

山﨑 裕佳子
氏名
山﨑裕佳子
主なキャリア
「通関士」として貿易会社で勤務の後、メーカー、銀行など様々な仕事を経験。
子育てと介護のダブルケアの中で、自分自身のライフプランの変更を余儀なくされる。
経験を役立てたいと思いファイナンシャルプランナーを目指す。2級FP技能士、AFPを取得。
趣味は読書とランニング。「静と動」でストレスフリーな生活を実践中。
現在は学校司書として勤務しながら、FPとして生活に密着した情報を発信している。
保有資格 AFP、 FP2級、通関士